笑いの仮面を被る
(映画「JOKER」の感想は、そのうちに。)
アーサーがピエロのメイクをして、ジョーカーへと変身するように。
女は化粧をし、簡単に変身することができる。
化粧によって、スイッチが入る。
少なくとも、私は気分が切り替わる。
強い自分になりたいのか。
優しい自分になりたいのか。
目を、頬を、唇を。
なりたい顔を作ることで、束の間でも生まれ変われる。
言い方を変えれば、自分を偽ることができる。
便利だ。
そんな言い訳を胸に、ホリデー限定の化粧品を買いすぎてしまった。
躁ではない、違う何か。
シャネル、スック 、ボビィブラウン、クリニーク、ルナソル、クラランス、ナーズ。
顔がいくつあっても足りない。
私はどれだけの顔を作って生きていくつもりなのだろうと、溜まりに溜まった化粧品の山を見て、毎日苦笑いしてしまう。