能力を使うと過去を受け入れたことになるから
なんとなく判っているはず
文章を書けない理由は簡単
能力を得た経緯の元を辿れば、そこには虐待があるから
気持ちを自由に言葉にできない、態度にだせないことが苦痛で
絵や作文、音楽という形で表現するしかなかった
おのずとそれらの能力は磨かれた
物を書くことを仕事にできたのは
自分の努力あってのものではあるが
きっかけは幼少期の虐待による不自由
だからその能力を使いたくない
あの苦痛や悲しみ、屈辱、殺意、絶望が、能力の源
約10年前のあのことから没頭するように磨いた能力でもある
彼の分までと努力した
彼によって花開いた能力とも思っているはず
物を書く能力を使うと、思い出した今では彼がちらつき
罪悪感にも苛まれる
心、脳、身体が拒否している
私ですらこの程度の文章を書くだけでも苦しい
「今となっては父に感謝しています」などとはとても言えないでしょう
これは全員が思っていること
最後にひとつ
頭痛があるときは、一番危険な子が出る予兆です
これは私にも止められません
あの子はあらゆることに怒っています
あなたが忘れてしまったあらゆることにも