処方睡眠薬、勝手に評価しちゃうよ! -長時間型ほか編-
今夜も眠れない
私の生活の友と化している、睡眠薬。
学生の頃から飲み始め、10年以上欠かさずに服用しています。
あれを飲み、これを飲み。時には眠れず、時には寝すぎ。時には副作用に泣き…。
そんな経験を生かすべく、勝手に睡眠薬の服用レビューを行います。服用した際の個人的な感想です。
今回は、長時間型とその他に分類される睡眠薬について。
※効果には個人差や相性があります。あくまで参考レベルで!
短時間編はこちら
長時間型編
前回と同じく、こちらの表を参考にさせて頂きます。
参考:睡眠の薬にはどういうものがあるの? 「ドクターQ&A」|セルフドクターネット
ロヒプノールを初めて飲んだ時のことが、忘れられません。
眠気が徐々に訪れるのではなく、効いてきた?と感じた時には眠っていました、薬を飲んだこたつで。もはや失神レベル。
睡眠薬をすでに複数飲んでいましたが、こんなことは初めてで。
そのくせキレもよく、翌日への眠気の持越しもほぼ無かったです。
「ベンゾ系睡眠薬最強」の呼び名は伊達じゃない。初めて飲んだ時の即効性は間違いなく最強です。
もう8年位飲んでいるので耐性も付き、コロリと眠れることはありませんが、それでも効きます。というか依存症状態かなと…。
※最近「ロヒプノール」は製造中止になり、「サイレース」に一本化されました。
処方が後発品の「フルニトラゼパム」になりましたが、効きが悪くなった気がします…。気のせいじゃないと思うんだけどなあ…。
長時間型といえば、先のロヒプノールかベンザリン。
ベンザリンは、まさに中~長時間型といった薬で、入眠障害から中途覚醒まで手広くカバーしました。
「入眠にはロヒプノール、長く眠るにはベンザリン」との旨を薬剤師さんから聞いたことがあります。はい、この通りの感想です。流石は薬剤師です。
私の場合、入眠への効果がイマイチで、必要以上に眠気が続いてしまったため中止しましたが、長く眠りたい方には向くと思います。
ドラール 〇 (ベンゾ)
抗不安作用も併せ持つ、長時間作用型だそう。
眠気の作用が消えた後も、抗不安作用は残るらしいです。
実際、ロヒプノールとベンザリンよりも、長く眠れました。
私には、眠気の持越しが…。抗不安薬(精神安定剤)はあまり服薬しておらず、そちらの耐性がないことも原因なのでしょうか…。
不眠の症状が酷く、気分安定薬+ロヒプノール+短時間型を服用しても、2,3時間しか眠れなかった時期に、ロヒプノールの代わりにこれを飲みました。入眠さえできれば、睡眠時間がしっかり確保できました。
(最近はそんなことはないので、しばらくご無沙汰です。)
その他の睡眠薬編
今まで書いてきた薬は、脳の神経を静めて眠くするお薬ですが、違うアプローチで眠くするお薬もあります。割と新しいです。
自然に眠くする、睡眠や覚醒といったリズムを整えるような作用がある薬です。
・ベルソムラ
・ロゼレム
の二種があります。
どちらも日本で解禁後、すぐに処方され服用しているので感想を!
ベルソムラ 〇
なんだかんだ、ずっと20gを処方されています。
完全個装、割と錠剤大きめ。
飲み初めは効果の実感が明らかにあり、あれよあれよと眠くなりました。
今は耐性がついたのか、全然そうでもありませんが、飲み始めてから他睡眠薬の効きがアップしたように感じます。
この薬は、眠る土台を作るものだと捉えています。
睡眠薬を処方されている人は、セットでこの薬も飲んでいる人が多い気がします。
安全性も高いようです。
ロゼレム ✖
飲み初めの1週間位は夕方頃に眠気が訪れたものの、その後は特に効果の実感なし。
半年くらい飲みましたが、効果なしと判断し中止となりました。
新薬のため副作用もまだイマイチ把握できていないし、効果を感じないなら止めませんか?と医師から提案されました…。
…そんな薬を認可も処方もするなよ!怖いぜ!
【おまけ】伝説の睡眠兵器「ベゲタミン」
日本ではすでに製造中止となった、「飲む拘束衣」という恐ろしい異名を持つ薬。
歴代最強はベゲタミンと言われています。不眠の最終兵器でした。
三種の成分が配合された薬で、三方向から眠らせようとアプローチするわけです。
他睡眠薬と安定剤を組み合わせど眠れず、ノイローゼになりかけていた時期に「ベゲタミンA」が処方されました。
慢性的睡眠不足だったこともあり、初回は飲んだらコロリ!失神!
目覚めても、だるくて身体が動かない。トイレに行くのもふらふら。
正直に言う、初めて飲んだ時に失禁した。大人が。
医師から、絶対に続けて飲むなと念を押され、頓服として少量しか処方されませんでした。副作用も依存性も強いので、できれば出したくないとのことでした。
こんなにも強力なのに、耐性が付くのは割と早かった。
若くしてベゲタミン依存になったら大変だよと、医者にマジ顔で脅され、もはや怖かったです。
いま、睡眠薬だけで入眠できないときには、ベゲタミンを構成する三成分のうちの一つが薬になった「コントミン」という薬を服薬して補っています。
※いま服用している薬については別記事にて。
処方量を守って正しくお使いください
睡眠薬レビューは以上になります。
不眠には原因があり、その原因を叩かないことには治療にはならないとされます。ある意味、睡眠薬は対処療法というか。
だから、精神科に通っていて、処方の睡眠薬だけを飲んでいる人って少ないんじゃないかと思います。
勝手に増量したりしちゃっている人は、飲んでいる睡眠薬の、法律で決められている最大処方量を把握しておくことをオススメします。
それが安全かどうかのラインなので…。
とはいえ、他の処方薬や持病なんかとの兼ね合いもあるので、勝手な増量減量はマジでおすすめしません。
眠れない、眠すぎる…どちらも医師に相談するのが一番です。
処方された睡眠薬(向精神薬)、勝手に売買したり譲る貰う等すると、最悪逮捕されるかもよ!ってことも、お伝えしておきます。
犯罪に使えちゃうので…実際多いですからね。睡眠薬を悪用した犯罪…。
それでは、良い睡眠を。グッナイ!