解離性同一性障害、複雑性PTSDと診断されている、元物書き。 症状や治療などあれこれ。

肉体的記憶への接続不良、失われる技能

自覚がある。
色々なことが思い出せなくなっている。

記憶の輪郭はあっても、詳細にアクセスできない。

こんな風に考えられる状況は、まだマシだ。
もはや輪郭すら思い出せない、完全に封印された過去の記憶もあるだろう。

封印したのであれば、忘れまいと書き記したノートなどがあったとしても、別人格が処分しているはず。

前回の大発作の後が、そうだった。
携帯電話からも連絡先を沢山消去していた。

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肉体的記憶が巻き込まれている

主治医には現状を話している。
主治医は困っていたが、先日、こんな話になった。

現在、辛い記憶を人格間で分担して封印するような作業が急速に進んでおり、その過程で「歩く」「喋る」「食べる」などの当たり前の日常行動機能に関する記憶(=肉体的記憶)も巻き込んでしまっているのではないかと。

良し悪しに関わらず、どんな思い出にも当たり前の日常行動は、必ず組み込まれている。
巻き込まれ事故みたいな状態で、立ち方や喋り方も一時的に忘れてしまうのではないか、という仮説だ。

だから、崩れて動けなくなったりした後、少し経てば思い出したように動けるようになるのではないか、という仮説。

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倒れた際、立てないというか、立ち方がわからない状態になる。
頭が真っ白になり、どうしたら立てるのかわからないまま、一時間が経過したことがある。

確かに、あの倒れたり声が出なくなった時の感覚は「身体の使い方を忘れた」に近い。わからないからだ。まるで「ど忘れ」

 

ついでに、入院を割と強めに勧められた。
隣県の田舎にある精神病院で、のんびりしたらどうだという話だった。

返事は保留にした。

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楽器が弾けない苦しさ

肉体的な記憶=身体が覚えている動き、と考えるならば、弾けるはずの楽器が弾けない問題にも当てはまる。

いま、フルートとバイオリンが全く弾けなくなっている。

私は、管楽器と弦楽器、鍵盤を子供の頃から習っていた。
(父は、私に女としての付加価値を与えようと、お嬢様的な習い事をさせまくった。)

特にフルートは、ガチで取り組んでいた。
ぬるい吹奏楽部でフルート担当だったとかではなく、プロ奏者の元へ通い、フルートでの大学受験も考えたほどだった。吹けないなんて、流石にあり得ない。

ブレスもわからず、音が出せない。
どこを押せばどんな音が出るのかも、わからない。
チューニングすらできない。

2017年末には、一通り出来たのだ。腕は落ちて当然ながら、それなりには吹けたのだ。
忘れたとしか思えないレベルなのだ。

四苦八苦、色々といじってみても、まるで思い出せない。
覚えているのは、持ち方(構え方)くらい。

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問題は技能を習得した時期なのか

ピアノだけは、かろうじて弾ける。

それでも弾いていない期間を理由にできないくらいにレベルは低下しており、小学校低学年くらいのレベルにまで落ちている。9歳の時に弾いた楽譜(曲)は覚えていて、なんとなく弾けた。

ピアノと、その他の弾けない楽器。
違いはなにかと考えてみたが、楽器を始めた時期の違いくらいしか思い当たらない。
ピアノだけが、始めた時期がかなり早い。

10歳前後以降に習得した演奏技術が、ごっそり取り上げられている気がする。

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小学校から高校の間の記憶が、かなり怪しいという自覚がある
母と話していても、ごそっと不自然に抜けている記憶があるのだ。

それなりに色々あったので
楽器の弾き方まで巻き込んで忘れてしまった、と考えられる。

 

…それならば、素敵なフレーズを聴いて感動したり、演奏したくなる気持ちも、いっそ一緒に奪ってくれればいいのに。

youtu.be

そこまでして生きる意味

大学受験に差し当たり、私は書くことを選んだ。音楽は趣味にすると割り切った。
あれから10年以上経ち、書くことだけでなく、演奏することも失った。

「解離」という現象は、生きていくために必要な現象だというけれど。

いい大人が何もかも忘れて空っぽになって、この先、どうやって生きていけというのだろうか。実用スキルも趣味スキルも失って。

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「あの時に死んだ方が、よほど楽だったのではないか。」
口に出したら最後、感情が溢れて言葉が止まらないだろう。

こんなろくでもないことを吐き出せる相手といえば、精神科の主治医しかいない。
言ってしまえば、強制入院だろう。

口をつぐんで薬を飲んで、ラジオと音楽を聴き、眠れるだけ眠る。

 

 

youtu.be

逆行する認識、焦燥と嘲笑

広がる自己認識の相違

ちょうど一年前は、他人からもわかりやすい形で病んでいた。
いまは、わかりにくい形で病んでいる。

以前のエントリーで書いたように、相変わらず身体は崩れている。

今日も居間で二回倒れた。
身体のあちこちが痛い。

jinkaku.hatenablog.com

気になっているのが、認識の逆行だ。
眠りから覚めると、まるで時計が巻き戻ったように、自分を過去の自分だと錯覚しているのだ。
21才大学生、時には24才会社員…それぞれの時の自分と思い込んでいる。

この現象の、出現頻度が増している。

錯覚している自分は、必ず大学生以降の自分。
「東京に住んでいて帰省して自宅にいる」という認識で共通している。

必ず、東京で生活していた頃の自分だと錯覚している。

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厄介なのは、短い巻き戻し

つい先日、早めに起きて身支度をし、かかりつけ医に行った。

受付で診察券を出すと「予約は〇日ですよ」と言われ、「マジですか。すいません出直します。」なんて答えた。
受付の方が予約表を出してくれたので、受け取って精神科を出た。

予約表に「令和1年」と書いてある。
ここで気付いた、やはり何かがおかしいと。

近くのベンチに座り、考えた。
起床してから病院に到着するまで、おかしなことがいくつかあった。
急いでいたのでスルーしていた、違和感のあれやこれ。
「令和1年」という表記が、違和感の積み重ねにトドメの一撃。

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何度も何度も記憶の巻き戻しを経験していくうち、デジャブ感に襲われるようになっている。
(この感じ、以前にも…)と感じ、自分自身がおかしいぞと、すぐに考える。
なんとなく、まず荷物を漁り財布の中を探る。

そこには自衛のために自作した「解離した時用カード」が入っている。
自分の病気や症状、困ったらどうすればよいか、連絡先などが記載してあるカードだ。

 

それを目にして、まんまと我に返った。
自分が、一瞬で現実に追いついた。しっかりと記憶も持って。
いつものように。

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喪失の追体験

認識が現在に追いつくと、毎回まずは安心する。
感じていた違和感や謎が消えたことに対する、安心感だ。

その後、必ずがっかりする。ひどく落胆する。

現実は残酷だからだ。
過去の私が求め続け、努力の末に得たもののほとんどを、現在の私は失っている。
その現実を、改めて毎回突きつけられる。

認識が過去に戻り混乱することよりも、その後に迎える、現実の自分を受け入れる時こそが苦痛だ。時に、絶望にも近い感覚に陥る。

PTSDのフラッシュバックとは、違う苦痛。苦しみ。

自分の悲惨な状況を、再認識させられる。
受け入れたくなくて考えないようにしていたことすら浮き彫りにされて、ありのままを再度受け入れさせられる。

喪失感などの苦痛を与えるために、記憶は逆行しているのか。
現実を受け入れたくないあまり、自分が逆行するのか。

わからない。
なんにせよ、時間は巻き戻らない。すべては錯覚。
いまのところ、必ず意識は現実に戻る。

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この「現実認識作業」の繰り返しは、確実に、想像以上に効いていた。

身体に蕁麻疹が出て、次にごっそりと髪が抜けた。
過呼吸を起こすようになった。
幻聴と身体が崩れることは、もはや日常。

この状況を打開するための薬も方法も、恐らく無い。

24時間いつでもどこでも、音楽は気を紛らわせてくれる。
ひと時であっても仮初であっても、それでも十分。

今日も音楽を聴いて、眠れるだけ眠る。

youtu.be

youtu.be

崩れる、腑抜け、滑稽の極み

身体の記憶も失われる

相変わらず、崩れている。
崩れるだけではなく、日常生活の「当たり前行動」を忘れてしまう現象が起こるようになった。
まるで、肉体の記憶すらも崩れているようだ。

例えば、崩れたあとに、立てなくなる。
正確には、立ち方がわからない。わからないのだ。
足や腕をどう動かせばいいのか…頭が真っ白という状態になる。崩れたまま、動けない。

時には、声の出し方を忘れる。
頭には発したい具体的な言語はあれど、声が出てこない。

ご飯の食べ方がわからなくなることもある。
食べ物と言う認識はあるのだけれど、どうやって食べるのかがわからない。箸を使うことも忘れ、箸の使い方も忘れるといった状態だ。

風呂場に行って、何をすればいいのかわからなくなったりもした。
ここはなんだ、なにをするんだ。なにをしに来たんだ。

こういう「物忘れ」も、解離性健忘なのだろうか。
次回の診察で、主治医に訊ねてはみる。

しかし、薄々わかっている。
崩れる現象に薬や対処法がないように、こういった忘れる現象にも薬や対処法がないだろうと。

「(病院に)行っても治らないよ」「行く途中で崩れたらどうするの」との声が響く。私は、睡眠薬が必要でしょうと声に出して答える。

ベンゾジアゼピンの処方を貰う。
それだけでも、十分病院に行く意味があるだろう。
ベンゾが無いと全く眠れないくせに、よく言うよ。

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自分の知らない自分が生きている

できないことが、どんどん増えていく。
自分の知らない自分のことが、どんどん増えていく。

自らの意識が及ばぬところで、確かに私は生活している。
私の知らない私に関する記憶が、他人の中に幾つも存在している恐怖。

私はいわゆる「多重人格」であるらしいが、私の中には私しかいない。
これは幸運でもあり不幸でもある。
人格が交代していようとも他人から見れば私でしかなく、「私」でないことには気付かれない。

この世で最も理解と制御が困難な事象は自分自身についてではないかと、最近思う。
意識、記憶、肉体、心。
形を変え続ける自分を理解し制御すること、自らに追いつくことは可能なのか。

「答えが出ないことを考えるのは止めなよ」「答えがないこともある」などと声が聞こえる。
他人が深く考えないことを考え抜くからこそ、行き着いたところもあっただろうと、私は声に出して答えた。

その後の言葉は聞こえないふりをした。
爆音で音楽を響かせ、黙らせた。

youtu.be

 

人格はおろか身体の記憶すらも、コントロールできないなんて。
奇々怪々、滑稽の極み。

 

脱ひきこもり、抜ける記憶と崩れる身体

幻視がだいぶ収まった、けれど

ある時、見えざるモノの気配が薄れ、それらのほとんどが目に映らなくなり、部屋の外に出られるようになった。
約一か月半ぶりに、主治医の診察を受けたことが切欠かもしれない。(主治医がお休みだったため、診察の間が空いた)

主治医に毎週かかっていた際も、幻覚が酷く引きこもりがちだったのだけど、久々に会ったことで安心したのかもしれない。

約8年間もの間、ずっと診てもらっている医師だ。
よくよく考えれば、仕事やプライベートのことを誰よりも話していて、一番定期的に会っている他人だ。
自分で思っているより、主治医の存在は私の中で大きくなっていたのかもしれない。

診察を終え、自宅へ帰った。
家に入った時、恐怖の圧みたいなものが激減しており、周囲や家族の顔を見る勇気が出た。

ただ10分くらい、話しただけだったけれど、その時を境に幻視がほぼ消えた。

喜ばしいことだが、同時に少し恐ろしくもある。
主治医がいなくなったら、私はどうなるのだろう。

残念ながら、主治医はそう遠くないうちに、転勤するのだ。

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軽減した幻視、薄れた恐怖感

幻視として見えていた「蟲」が、ほぼ消えた。

今でもしょっちゅう、蟲だったり、あの日の父や祖父だったりの気配を感じる。
「そこにいる(気がする)」というようなリアルな恐怖が湧き、身動きが取れない時もある。
眠っている時ですら「いる気配」がし、はっきりと覚醒したものの恐怖で寝返り一つ打てない…そんなこともある。

このように恐怖に晒されてはいるが、幻視がなくなったのは、とても大きい。
他人の顔もだいぶ見られるようになったし、店などにも入れるようになった。

愛犬の散歩にも、家族と行くようになった。
なにより愛犬がとても嬉しそうで、私もとても嬉しい。

だけど、代わりに出現していることがある。
ふらつきと転倒、わかりやすい解離だ。

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眩暈ではない、すっころび

幻視が失せたと同時に現れたのが、

・突然襲うふらつきと転倒
・解離(not人格交代)

まずは、ふらつき・転倒から。

突然スイッチが切られたように、身体の真ん中に一本通っている糸を抜かれたように、立っていられなくなり、その場に倒れる。
感覚的には「崩れる」だ。

これはあくまで私の感覚で、他人にどう映っているか、どのように崩れる・倒れているかは謎だ。

場所や状況に共通点はなく、突然起こる。
完全に倒れるまではいかず、持ちこたえることもあるなど、崩れ具合は様々。
家の中でも外でも、一人でも誰かといても、座っていても立っていても発生する現象だ。

倒れても暫くすると、普通に立てる。
吐き気や頭痛、気持ち悪さなどはない。眩暈とも違う。

昨日、居間の入口で崩れ、運悪く柱の角に頭頂部を直撃させてしまった。
激痛で「痛っ!」と叫んだために、居間にいた母親が気付いたが、倒れるところは見られなかったそうだ。私はうつぶせではなく、ひっくり返ったような態勢だったらしい。頭頂部にたんこぶが出来、少し切れて出血した。

この現象のせいで、結局は一人で外出ができない。
すでに一度外で倒れ、親切な方々に助けて頂き、救急車だなんだと騒ぎになってしまった。申し訳ない。

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解離(認識の相違など)

人格交代も、おそらく行われていることだろう。
自分の置かれた状況がわからないことが、多々ある。

先日も、足元に愛犬がいたのだけれど、私は愛犬のことがわからなかった。
「なんで家に犬がいるんだ…!?」と焦り、ふと周りを見たら、自分の部屋の様子もなんだかおかしい。自分の部屋に違いはないけれど、全然違う!

現実であるがゆえ、これはタイムスリップなどではない。
自分はいま大学生で、東京から帰省してきていると思い込んでいただけだ。

少しして現在の状況を思い出し落ち着いたが、その時は心の底から焦った。わけがわからなかった。

似たケースで、家族と出かける車中で意識を失い、目的地に着いて起こされたとき、ここがどこで何が目的かなど、何もわからないことがある。

今はすぐに、現在の状況を思い出したりと、対応ができているからいい。
「自分がおかしい」ということに気付けなくなってしまったら…?

過去、解離性遁走をし短期間ながら「行方不明」「記憶喪失」になったことがあるだけに、こういった現象に対して恐怖感と危機感がある。

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せめて日常生活くらいは 

もう、多くは望まない。高くも望まない。
一人で犬の散歩に行き、近所に買い物に行き、無事に何事もなく帰宅したい。

元々超インドア志向な人間で、旅行やライブ、フェスなどもあまり好きじゃない。
それが幸いし、行動制限に対してのストレスはほとんどない。

ありふれた、日常生活が送れれば、それでいい。

解離性障害の人間が、当たり前の日常生活を送るというのは、難しいことなのだろうか。

服薬管理のススメ(解離性障害だからこそ)

精神病院に入院した際、徹底した服薬管理をされた。

食後、下膳の後に水を持参し、薬ワゴンのもとへ向かう。
薬担当の看護師に名前を告げると、薬を包む容器を剥がしたうえで薬剤を渡される。
それを、目の前でごくりと飲む。
服薬が怪しい場合は、口を開けろと言われ、きちんと飲んだか確認される。

刑務所かよ!

(↓ こんなの。それぞれの引き出しに名前が書いてあり、薬が入っている。)

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なんでここまでするのかと、親しくなった病棟の看護師に聞いた。
精神科の患者は、処方通りに服薬しない人が多いらしい。

「この薬を飲むと調子が悪くなる」「この薬を飲むと太る」など、本当か思い込みかは別として、とにかく特定の薬を忌み嫌い、飲まない人が多いそう。

医師からすれば「処方通りに薬を飲め、話はそれからだ!」というところなので、病棟ではきっちり管理するそう。
捨てたり、吐きだしたりもしないよう、しっかり確認すると。

つまり。
処方された薬をきちんと飲むということは、基本であり大切ということです。
特に解離性障害の人は、薬の自己管理をしっかり行うことをオススメしたい。

記憶が飛ぶ病気だからこそ

解離をしてしまうと、その間の記憶がないことがある。
薬を飲んだかわからなくて困った経験がある解離性障害の人は、少なくないんじゃないだろうか。

私自身、夜中に「あれ、薬飲んだっけ」とわからなくなることが多々ある。
通院日前に薬が足りなくなったり、逆に余ったりするケースもよくあった。多く飲んでしまったか、逆に飲んでいない日があるということなので、もやもやする。

こんなケースもある。

異常にだるくて眠くて、全然起きられない日があった。
15時間以上だらだら寝続けた後で見つけたのは、精神安定剤ワンシートの空容器。いつやったかはわからないけど、解離してODしていたようでした。

血中濃度が重要な薬は、服薬忘れも増量もよくない。
睡眠薬や安定剤の類は、増量してしまうと翌日がだるい。

わからない、というのは対応に困る。
自分のために、可能な限り対策をしたほうがいいなと思い、退院後から薬をしっかりと管理するようになりました。

100円ショップの薬ケース、有能

飲み忘れも飲みすぎも防ぐために、私がやっていることは単純。
100円ショップで販売されている薬ケース一週間用を使用しています。

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私はセリアで購入しました。シンプル。
100円ショップになら、どこにでもあると思います。

朝昼夕夜と項目がありますが、私の場合、精神科の錠剤は眠前と頓服しかないため、項目部の上から白いシールを貼り、左から「頓服」「眠前1」「眠前2」「眠前3」と書き換えています。

念には念を入れ、薬の容器に油性マジックで日付も記入。
これは「無い!」となった時用です。ゴミ箱を漁ってわかるように。

ちなみに、現在の処方はこんな感じ。
結局、退院から約1年変わっていない。

jinkaku.hatenablog.com

ちなみに、同じものをもう1ケース使っています。
そちらには、毎食後の胃腸薬とビタミン剤、他科の錠剤などを入れています。

薬ケースは様々な種類があります。
100円ショップ以外にも目を向ければ、様々な種類から選べます。

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粉薬や一包化はこちらに

一包化された薬や粉薬は、先ほどのタイプでは管理できません。入らない。
袋が大きいタイプは、これで管理しています。

こちらもセリアで購入しました。
私はフタを取って、貼り薬なんかも入れています。

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セットは意外に面倒じゃない!

いちいち補充するの面倒臭くない?と思いがちですが、そうでもありません。

毎日、各薬をポチポチと取り出すよりも、元気な時に、一週間に一回まとめてセットしておく方が楽です。錠数なども間違えにくいと思います。

で、ODしないように、残りの薬はまとめて自室以外で保管しています。

1週間ケースに入っている安定剤と睡眠薬全部飲みとか、やってしまったこともありますが…それでも最大で一週間分。たかが知れています。

ODで飲んだ総量がわかることも、私にとっては重要です。

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まとめると。
合計3ケース(各108円)で薬を管理しています。

壁掛けのカレンダータイプを使えば、お薬管理も一発なんですが…部屋に薬を貼りだすことに少々抵抗があるため、ケースにしています。

残念ながら、大きなカレンダータイプは100円ショップには無いかと。
amazonなどで、1,000円くらいで購入できます。

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まずは処方薬をしっかり飲むこと

解離性障害の症状がひどい時は、記憶が飛びまくります。
人格(行動)のコントロールができなくて、記憶もない。

睡眠薬や安定剤は飲みすぎると、翌日に倦怠感や眠気を持ち越します。
そんな時、過剰摂取が原因だとわかれば、不安の半分はなくなります。対処法もはっきり見えてくる。飲んだ量がわかれば、尚更です。

精神病院に入院して行われたことは、徹底した安全管理、服薬管理、休養
主にそれでした。

要は、処方通りに服薬することは、基本だけども大事なことってことです。
解離性障害に治療薬はありませんが、症状を緩和させる(暮らしやすくする)ような薬はあります。

解離する自分と、上手く付き合っていかなければならない。

自分を知るためにも、守るためにも、症状を落ち着かせるためにも。
ぜひとも、薬の管理をオススメしたいです。

…というか、一週間まとめてセットしておく方式のほうが、単純に楽です。はい。

人格間のバランスが崩壊気味

引きこもり、時々、元気

またも、部屋から出られない。
理由は幻覚(幻視、幻聴など)フラッシュバック。

言われた嫌な言葉を繰り返されたり、自分の悲鳴や怯える声や鳴き声が聞こえたり、相手の顔や体に虫が這って見えるパターンが多い。

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幻覚が収まり恐怖心も薄れると、部屋の外に出て家族と話したり出かけたりもできる。
昨日は弟とは話せたけれど、顔はちょっと怖くて直視できなかった。
母親は完全にダメ。声を遠くから聴くだけで幻聴が出る。

ちょっと元気になり部屋の外に出ると、母親がすぐに爆弾を投下する。
すると幻覚が復活して、また部屋に引きこもることになる。

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無自覚の言動は繰り返される

「良かれと思って」の行動だと思われるが、母親は私が部屋の外に出てくると、いつもと同じように接する。
だけれど私は確かに弱っていて、今までなら流せていたことも流せない。

母親には、自身も加害者であるという意識や想像力に欠けている。
主治医もそれは指摘する。

だから、私のトラウマを刺激したり、傷付けるような言動が収まらない。
私だって、多くを他人に求めたくはない。
だけど、ピンポイントの話題や発言を放り込むのだ。

もう一度言うけれど、残念ながら私は弱っている。
一年前のようには流せない。
それらの話題で我慢ができない。耐えられない。

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そもそも、私を追い詰める言動が、理解できていない。
(これは父親にも言えることで、種類は違うが両親ともに共感力と想像力不足と言える。母は私が父から虐待を受けていたという認識がまるでなかった。)

私を自殺未遂に追い込んだ原因に関しては、母親は結構なウエイトを占めているのだけど、全くその自覚はない。やはり、はっきりと伝えるべきだったのだろうか。
私が自殺未遂に至る「絶望のスイッチ」を押したのは、お母さんだよと。

しかし私は、母を責められる立場でもない。
母のお陰で生活できていることは確かだ。
…この点だけはしっかり理解していて、会話の節々でちらつかせる。

そんな生活を送っていたら、元号が変わった。

こうやって「ひきこもり子供部屋中年」の完全体が完成し、時間もあっという間に過ぎていくのだろう。社会復帰もできないほどに。

現状、同じ生活サイクルの繰り返しになるだろうとしか思えない。
家を出るのが一番良いのだろうが、もはやそれも簡単なことではない。

一人で働き、生活費全てを賄っていける気がしない。

次の元号を迎える時、私はどうなっているのだろう。
そもそも、生きているだろうか。

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真夜中以外、夢のようで

全く意識がない、ということは多分ほぼない。
しかし、完全なる正気という状態が、真夜中以外にほぼない。
深夜ラジオで曜日を知る、みたいな。

物が届いて「なんか買ったっけ…」だったり。
元気だった時にヤフオク出品を行ったため、発送に行かなければならず。夜になり「やべえ!行ってねえ!」と焦るも、すでに行っていたり。
よくよく思い返せば(ああ、昼間行ったっけ…)となる。

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自傷行為も続いているが、これに関しては記憶が無い。
ただパターンとして、凄く怖い思いをしたり、嫌な思いをしたあとに、自傷行為が行われているようだ。
痛みや恐怖を上塗りして、実際に起こった「恐怖体験」のインパクトを薄れさせようとしているのだろうか。ストレスの発散だろうか。

以前とは人格交代のパターンも違う。
危険なあれこれを避けることで必殺技レベルのダメージを喰らうことが減り、慢性的に弱パンチをくらっている状況だからだろうか。
完全な人格交代は減り、夢心地状態の幽体離脱様の状態が多い。

よくわからない。
まあ、考えても仕方が無い、答えなど無い。薬だって無いのだから。

jinkaku.hatenablog.com

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解離性同一性障害と、引きこもり

ひきこもり、自傷を伴い再発

引きこもりから数日回復したものの、また引きこもっている。
原因は、回復した束の間に言われた、母からの様々な言葉だと思われる。
今回は自傷のおまけ付きで、腕中がズタボロだ。

先週の受診日、主治医から入院を勧められた。

隣県の大きな精神病院で、EMDRなどのカウンセリング療法も行える病院。
解放病棟で手配するから、と。

正直「行きたい」と思った。
解放病棟(院内)で売店にも行けて、充電もできる。
実家という「トラウマの館」から抜け出し、家族と言う鎖から逃れれば、どれだけ楽になるだろうか。

しかし、基本的に治療のための入院ではない。
休養(逃避)のための入院だ。
長くとも三か月後には自宅に戻らなければならないし、家族と暮らさなければならない。

いまの状況で入院して、病院を快適だと感じてしまったら、私は自宅に戻れなくなる気がする。
一時的には楽になるが、長期的に見たら、苦しむことになるのではないかと。
私は結局、この家に戻るしかないのだから。

いつでも入院できるよう紹介状の準備をしておくと主治医に言われたけれど、その件について母と相談する気力もなく、ただ部屋に引きこもっている。

 

入院を躊躇する理由は、もうひとつある。
母が、私の医療費に関して愚痴をこぼしたからだ。入院することになれば、止めはしないだろうが、内心は何を思うだろうか。私への心配より、他のことだろう。

これには、申し訳ない気持ちと悲しく寂しい気持ちが、入り混じる。
多分、私は入院はしないだろう。

強制入院にでもならない限り。

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解離性同一性障害は、引きこもる

解離性同一性障害の患者は、引きこもってしまうケースが珍しくないらしい。

鬱の引きこもりは「無気力」が主な原因だったりするけど、解離性同一性障害の場合は「恐怖」が主な原因のようだ。

「引きこもり」の原因も色々なんですね、改めて。
引きこもってどう過ごしているかも全く違えば、好ましい対処方法も全く違う。
「引きこもり」問題は、とても難しい。自分で言うのもなんだけど。

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話は戻って。
解離性同一性障害(多重人格)の患者が引きこもる場合、「恐怖」が原因のケースが多いということ。

他人への恐怖、幻覚への恐怖、人格交代への恐怖。
周囲へ迷惑をかけることの恐怖、変な目で見られることへの恐怖、自分の知らない自分がいる恐怖、自分の弱さや無力さと対峙する恐怖。

これは私が感じている恐怖だ。
これらの恐怖が原因で、引きこもっている。外に出られない。

フラッシュバックや幻覚、神経過敏には、基本的に治療薬はない。
対処法の無い恐怖に長く晒されるというのは、精神的に堪える。

人間、終わりさえ見えれば、大体のことは耐えられる。
逆に、終わりが見えない苦痛や恐怖には、とても脆い。

日々、痛感している。

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HEAR,FEAR,HERE

私の大好きな漫画BLEACHに"恐怖"を能力として使う敵がいる。
名前はエス・ノト。最終章(単行本57巻)に登場し、メインキャラを実質殺る。

相手の恐怖心を増幅させ、精神を崩壊・発狂させて殺すという恐ろしい能力。
恐ろしい幻覚を見せるなどして追い詰める…

恐怖に支配されたような今の自分は、エス・ノトの攻撃のカスでも当たってんのかなと、妄想したり。
他にも"致死量"を能力とする敵もいるので、そいつがいたら…なんて、布団の中で妄想したり。

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おかしな自分を見られたくない

いま、私の腕は自傷の傷だらけで、肌色の皮膚と傷の面積がイーブンくらいの悲惨なもので、時計を巻くような場所にまで傷がある。

この傷も、出来る限り見られたくない。
幻覚に苦しんでいることも、もちろん誰にも知られたくない。

私がおかしいことを悟られたくない。

…やはりBLEACHでも読もう。
私は久保帯人先生の、特に絵の構図や台詞がとても好きです。
魅力的なキャラを作らせたら、天下一品。

素直に「かっけええええ!」と痺れられるので、気分も上がるかもしれない。

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