解離性同一性障害、複雑性PTSDと診断されている、元物書き。 症状や治療などあれこれ。

服薬管理のススメ(解離性障害だからこそ)

精神病院に入院した際、徹底した服薬管理をされた。

食後、下膳の後に水を持参し、薬ワゴンのもとへ向かう。
薬担当の看護師に名前を告げると、薬を包む容器を剥がしたうえで薬剤を渡される。
それを、目の前でごくりと飲む。
服薬が怪しい場合は、口を開けろと言われ、きちんと飲んだか確認される。

刑務所かよ!

(↓ こんなの。それぞれの引き出しに名前が書いてあり、薬が入っている。)

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なんでここまでするのかと、親しくなった病棟の看護師に聞いた。
精神科の患者は、処方通りに服薬しない人が多いらしい。

「この薬を飲むと調子が悪くなる」「この薬を飲むと太る」など、本当か思い込みかは別として、とにかく特定の薬を忌み嫌い、飲まない人が多いそう。

医師からすれば「処方通りに薬を飲め、話はそれからだ!」というところなので、病棟ではきっちり管理するそう。
捨てたり、吐きだしたりもしないよう、しっかり確認すると。

つまり。
処方された薬をきちんと飲むということは、基本であり大切ということです。
特に解離性障害の人は、薬の自己管理をしっかり行うことをオススメしたい。

記憶が飛ぶ病気だからこそ

解離をしてしまうと、その間の記憶がないことがある。
薬を飲んだかわからなくて困った経験がある解離性障害の人は、少なくないんじゃないだろうか。

私自身、夜中に「あれ、薬飲んだっけ」とわからなくなることが多々ある。
通院日前に薬が足りなくなったり、逆に余ったりするケースもよくあった。多く飲んでしまったか、逆に飲んでいない日があるということなので、もやもやする。

こんなケースもある。

異常にだるくて眠くて、全然起きられない日があった。
15時間以上だらだら寝続けた後で見つけたのは、精神安定剤ワンシートの空容器。いつやったかはわからないけど、解離してODしていたようでした。

血中濃度が重要な薬は、服薬忘れも増量もよくない。
睡眠薬や安定剤の類は、増量してしまうと翌日がだるい。

わからない、というのは対応に困る。
自分のために、可能な限り対策をしたほうがいいなと思い、退院後から薬をしっかりと管理するようになりました。

100円ショップの薬ケース、有能

飲み忘れも飲みすぎも防ぐために、私がやっていることは単純。
100円ショップで販売されている薬ケース一週間用を使用しています。

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私はセリアで購入しました。シンプル。
100円ショップになら、どこにでもあると思います。

朝昼夕夜と項目がありますが、私の場合、精神科の錠剤は眠前と頓服しかないため、項目部の上から白いシールを貼り、左から「頓服」「眠前1」「眠前2」「眠前3」と書き換えています。

念には念を入れ、薬の容器に油性マジックで日付も記入。
これは「無い!」となった時用です。ゴミ箱を漁ってわかるように。

ちなみに、現在の処方はこんな感じ。
結局、退院から約1年変わっていない。

jinkaku.hatenablog.com

ちなみに、同じものをもう1ケース使っています。
そちらには、毎食後の胃腸薬とビタミン剤、他科の錠剤などを入れています。

薬ケースは様々な種類があります。
100円ショップ以外にも目を向ければ、様々な種類から選べます。

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粉薬や一包化はこちらに

一包化された薬や粉薬は、先ほどのタイプでは管理できません。入らない。
袋が大きいタイプは、これで管理しています。

こちらもセリアで購入しました。
私はフタを取って、貼り薬なんかも入れています。

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セットは意外に面倒じゃない!

いちいち補充するの面倒臭くない?と思いがちですが、そうでもありません。

毎日、各薬をポチポチと取り出すよりも、元気な時に、一週間に一回まとめてセットしておく方が楽です。錠数なども間違えにくいと思います。

で、ODしないように、残りの薬はまとめて自室以外で保管しています。

1週間ケースに入っている安定剤と睡眠薬全部飲みとか、やってしまったこともありますが…それでも最大で一週間分。たかが知れています。

ODで飲んだ総量がわかることも、私にとっては重要です。

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まとめると。
合計3ケース(各108円)で薬を管理しています。

壁掛けのカレンダータイプを使えば、お薬管理も一発なんですが…部屋に薬を貼りだすことに少々抵抗があるため、ケースにしています。

残念ながら、大きなカレンダータイプは100円ショップには無いかと。
amazonなどで、1,000円くらいで購入できます。

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まずは処方薬をしっかり飲むこと

解離性障害の症状がひどい時は、記憶が飛びまくります。
人格(行動)のコントロールができなくて、記憶もない。

睡眠薬や安定剤は飲みすぎると、翌日に倦怠感や眠気を持ち越します。
そんな時、過剰摂取が原因だとわかれば、不安の半分はなくなります。対処法もはっきり見えてくる。飲んだ量がわかれば、尚更です。

精神病院に入院して行われたことは、徹底した安全管理、服薬管理、休養
主にそれでした。

要は、処方通りに服薬することは、基本だけども大事なことってことです。
解離性障害に治療薬はありませんが、症状を緩和させる(暮らしやすくする)ような薬はあります。

解離する自分と、上手く付き合っていかなければならない。

自分を知るためにも、守るためにも、症状を落ち着かせるためにも。
ぜひとも、薬の管理をオススメしたいです。

…というか、一週間まとめてセットしておく方式のほうが、単純に楽です。はい。